9-2. 新しい組換えDNA構築法
https://gyazo.com/c46126ed3d416a19ff66aa9dd02da825
1) TOPOクローニング
https://gyazo.com/9a79ef788a8800e7b44e1bc3aad8e17d
2) LIC法
https://gyazo.com/c130f29ab4468a218fa387e147afc3dd
タンパク質産生系プラスミドにcDNAを組込ませて自前タンパク質を発現させるなどの煩雑な操作で威力を発揮する https://gyazo.com/196a7cd8bb11d69ca75da8308a487d93
LR反応は、エントリークローンにできたattLとディスティネーションベクターに用意されたattRとの間でDNA組換え反応が起こるようにデザインされ、酵素はLRクロナーゼ(ファージ由来のインテグラーゼとエクシジョナーゼ、そしてIHFを含む)が使われる BP反応後に一度大腸菌でDNAを増やすこともできる 最後に完成したクローンで大腸菌を形質転換し、ディスティネーションベクターに入ったマーカー遺伝子をもとに目的クローンを得る 4) in vitro反応だけで組換え体をつくる汎用性の高い方法
上記の方法は末端付着配列に制限があり、また数段の反応を経なければクローンが得られないという欠点があった
しかし最近では、自由な末端配列をもつDNA断片でも、複数の酵素混合液中でいくつかの反応を連続的に行わせ、一気に組換えを起こさせるように工夫されたin vitroクローニングのための便利な製品が各種メーカーから出されている https://gyazo.com/e94202a1741be2ba9ab33466ca80fabf
相同性のある配列間で起こる酵素反応や組換え反応を利用してPCR断片をベクターに挿入するタイプのクローニング 組換えでのつなぎ目が残らないためにシームレスと呼ばれる 上記のようなin vitroの酵素反応を細胞内で行わせる方法
基本的には組換えに必要なλファージ由来の2種類の酵素を発現している大腸菌にDNAを入れて組換え反応を行わせる 5'→3'エキソヌクレアーゼでDNAに一本鎖末端をつくる
一本鎖部分に結合して相同な2本の鎖をアニールさせる
DNAと大腸菌だけを用意すればクローニングができるこのiVECは、究極のシンプルクローニングともいえる方法
方法の概要
そこでプラスミドに乗っている2種類のRec遺伝子の発現を誘導することにより細胞内で相同組換えを起こさせ、目的DNA断片をベクターに挿入する
https://gyazo.com/6ef8c9264305d8830e479658272322b8
特殊な大腸菌株を使用する
上記方法を改良したものに、sbc23変異によって2種類のRec遺伝子が過剰発現している菌株(AQ3625株)を使用する方法がある https://gyazo.com/95489686efe027811703638006dc0a83
この菌株にさらに変異を導入して形質転換効率を上げたME9783という菌株もある 国立遺伝学研究所から入手できる
クローニング効率がよく、10~30塩基長の末端配列を標的とするだけで十分に良好な結果が得られ、3分子による同時組換え体作製も効率的に行える